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【こんな相談がありました】

 センターでは、電話やFAXで身体障がいや高次脳機能障がいに関する悩みや疑問にお答えしています。

<補装具>

Q1 これまで障害者総合支援法により車いすの支給を受けていました。今年65歳となりましたが、今後は介護保険の適用となるのですか?

 これまでレディメイド車いす(既製品)を使用していた人は介護保険での取扱いになりますが、オーダーメイド車いすを使用していた人は引き続き障害者総合支援法での支給になります。

Q2 脳梗塞の後遺症のため、入院中に製作した下肢装具を使用しています。最近、破損がひどくなり修理が困難になりました。新しい装具を作りたいのですが。

 身体障害者手帳をお持ちであれば、障害者総合支援法により補装具が支給されます。お住まいの市町村窓口で相談してください。

Q3 補聴器をつけていますが、“ピーピー”と音がして、よく聴こえません。

 ピーピーと音がするのは、耳せんが耳穴にぴったり合っていないため、音もれしている場合が多いようです。個人の耳に合わせて作るイヤモールド(耳型耳せん)をすると、ピーピー音がなくなり、また、はずれにくく、落とす心配もありません。
 市町村窓口にご相談ください。

Q4 補聴器を使用するとよく聴こえるようになると思っていたのに、まわりの雑音がうるさくて聴きづらいです。

 補聴器は、言葉だけでなく周囲の音も大きくするため、雑音が気になることもあります。あまり気になるようでしたら、購入した補聴器店で調整をしてください。

<更正医療>

Q1 洞不全症候群による心臓機能障がいの手帳を持っています。更生医療という制度があると聞きましたが、高血圧の治療でも使えるのでしょうか。

 更生医療は、障がいを除去したり、軽減したりすることを目的とする医療です。高血圧の治療は、心臓機能の障がいを直接軽減、除去する医療ではないので、対象とはなりません。

<リハビリテーション>

Q1 慢性関節リウマチと加齢による筋力低下のため、施設では主に車いすで生活しています。最近は、箸が使いにくくなり、食事動作が困難になってきました。良い方法はないでしょうか?

 食事動作に適した座位姿勢をとることが大切です。そのためには、車いすやテーブルの高さを調整し、さらに、スプーンや皿を工夫することが必要な場合もあります。

Q2 脳性麻痺で施設入所中です。半年ぐらい前から車いすを使用していますが、最近、腰と両ひざが曲がってきました。介助されてトイレやべッドに移るときも、両足の力がだんだん弱くなってきています。

 車いすを使用する時間が長くなると、股や膝の関節が伸びにくくなります。日中には仰向けやうつ伏せで寝る姿勢を数回取り入れて、足を伸ばしましょう。また、車いすからベッド等に移るときには、足・腰を伸ばして足で踏ん張るように日頃から心がけて、足の筋力低下を防ぎましょう。

より効果的なリハビリテーションや介護予防のため、センターのリハビリテーション訪問相談を利用し、理学療法士や作業療法士から直接助言を受けると有効です。


<高次脳機能障がい>

Q1 夫が交通事故で頭を打ち、手術後、1か月ほど入院しました。幸い、身体に麻痺などは残りませんでしたが、退院して家庭での生活をはじめると、物忘れがひどく、すぐ怒りだすなど、人が変わってしまったように思えます。
 このような状態は、以前、テレビで見た高次脳機能障がいではないかと思うのですが、夫は自分は変わっていないと言い張るし、退院後に通院している病院では、このような状態は目立たないようです。しかも、本人が、私が主治医と話すのを嫌がるので、普段の状態がうまく主治医に伝わらないせいか、病院では夫に高次脳機能障がいがあるとは思っていません。どうすればいいでしょうか?

 高次脳機能障がいのある人の特徴の一つに、病識(自分に病気や障がいがあることを理解すること)がないことがあります。
 また、怒りやすくなったなどの高次脳機能障がいの症状(社会的行動障がいなど)の現れ方は、様々です。特に医療機関のように特別な雰囲気を持った環境の中では、社会的行動障がいなどの症状を起こさなかったり、実際以上に自分がしっかりしているように振る舞うことも多いようです。
 このような場合には、家族の方から見て以前と現在と違っている点を全て書き出し、主治医に相談してみてください。言葉ではうまく説明できなかった普段の状態を、文書で主治医に知らせて、高次脳機能障がいの診断書を書いてもらえた例もありました。